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IT大国ロシア

ロシアのITベンチャー、ロシアの大学生、ロシアのあれこれ、日本ではアクセスしにくい情報やニュースを発信します。

ロシアのインターネット・ヘルスケア(E-health)事情!



ロシアの医療系スタートアップ(E-health)を調べました!


ロシアの医療事情
ロシアの医療水準の低さは世界レベルで、WTOによると、2012年の平均寿命は、男性63歳・女性75歳となっています。主な原因は、幼児死亡率の高さ、アルコールの過剰摂取といわれています。

また、医者の数は、1995年以降ずっと横ばい(or 微増)ですが、日本とロシアの「1000人あたり医者数」を比べると、4.54人(露)、2.15(日)となっています。これは、きっと日本の医師不足が深刻、ということでしょう...。


ロシア政府の対応
2〜3年前からロシアでは、夜22時以降お酒を買うことができなくなりました。ウォッカも毎年のように税率が高くなっています。ただ、どれほど効果があるのかは甚だ疑問で、きちんと裏ルートまで確立されてしまっているのも事実です。

2011年には、政府が国営病院の統合(スリム化)を図ったり、1000億円を費やし、国営病院のIT化などに取り組みました。この記事によると、ロシアでは、76%の病院にPCがあり、実際に使用しているのは20%、データ管理をきちんとしているのは、わずか 8%にすぎないそうです。

スタートアップ
社会的意義も大きい医療系スタートアップですが、ホテル予約サービスのように、参入が相次いでいます。ただ、今回ご紹介する4社は、実績でも評価でも、頭2つ分くらい飛び抜けている印象です。

Doctor at Work
ロシアを中心に、登録者数では世界最大の医師コミュニティサービス。ロシアの医師、30%に相当する25万人が登録している。(ロシアの医師が80万人に対して、日本の医師は30万人…) MUUは12万人で、既に10万件のコメントが投稿されている。昨年の売上高は1.5億円、医療薬を宣伝することができる数少ない広告媒体として、既にグローバル企業との取引きもある。Bright Capital などから3億円を調達。


MEDESK 
2008年に創業、クラウドver を2012年にリリース。医者のために、病院の経営情報や、各患者の医療情報をクラウドで管理するプラットフォームを提供。患者にメールで連絡をすることも可能。1000人の医者が10万人の医療情報にアクセスでき、保険会社をはじめとする企業との提携を検討。使用料は、医者が 5人未満の小さなクリニックでは無料、大型病院では月額6万円〜13万円。ウクライナ、トルコ、ブラジルなどへの進出を予定。

尚、創業者はハバロフスクのエンジニアで、日本でインターンシップをしていたときに、日本の病院を訪れ、(一部?)電子化されているのを見て感動して、医師向けに管理ツールをつくりはじめたそうです。


LookMedBook
特定の医師や病院を探して、オンライン上でアドバイスや治療法を聞くことが可能。セラピストから外科医まで、症状に合わせて最適の医師を探すことができる。医師検索データベースは、地域や性別はもちろん、その人の経歴・学歴、口コミまでも参照できる。会社のミッションは「自分で健康を管理する」というものである。薬のECサイトも運営している。プーチン大統領のお墨付きを得ている、アクセラレータФРИИのプログラムに採択され、株式7%と引き換えに450万円の出資を受けている。


Vitaportal.ru
2011年にローンチされた、医療、美容、ダイエットなどの情報を集めたポータルサイト&医者に回答をしてもらえるQ&Aサイト。医者のチェックを受けた、信頼性の高い記事を更新しており、2013年9月の時点では70万人のアクティブユーザーを抱えている。2013年9月には、各病院の医療設備についてデータを蓄積するZdorovie Online と合併し、国内最大の座を狙っている。2014年末までに500万人のユーザーを集めることが目標。シードに特化したVCファンドFastlane Venture が Vita portalへ、Runa Capitalが Zdorovie Onlineへ出資している。