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【3Dプリンター】ゴッホの絵画がたった1万円!


Prixel というサンクトペテルブルクのスタートアップが、3Dプリンターを使い、有名絵画の完全コピーを可能にしました。ただ、色を写した、というものではなく、筆のなぞった質感、色合い、光加減まで詳細なコピーもできます。また、どんなに高い作品でも2万円で買うことができます。(平均価格は1万円)

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Prixelのサイトより

3Dプリンター
当初は、20×25cm の絵画をコピーするのに 50万円かかっていましたが、たった半年で、40×50cm の絵画を4000円で印刷することができるようになりました。通常プランでは、56層で印刷するそうですが、ゴージャスプランで購入すれば、20、とよりきめ細やかに印刷できます。値段も4倍ですが。

富士フィルムも去年 Relievo という同様のサービスを開発しました。7年の歳月をかけたようですが、1枚あたりの印刷費用も300万円と非常に高額です。(2013年8月時点)


ライセンス
著作者の死から50年が経過すれば、パブリックドメインとなり、著作権を気にせずに誰でも自由に使うことができるようになります。しかし、ロシアの法律では、博物館にある絵画を商業利用する場合は、博物館の管理人から許可を得る 必要があります。

ちなみに、出版社やライターがそれらの写真を利用する場合、3300ルーブル(1万円)を支払っているそうです。そのため、現在は、現代アートもしくは海外の博物館に所蔵されている作品だけを扱っています。


今後の展開
Amazonを最重要パートナーとし、提携にむけて準備しているようです。Amazonでは、ゴッホピカソのレプリカ(2D)が毎年 30万点売れているそうです。そして、2014年の12月までに、Amazonはじめ、他150の販売パートナーを見つけ、毎月1200点のペースでの販売を見込んでいます。

また、今年中にアメリカとアジア(印象派の絵画が人気な 中国 が濃厚)への進出も予定しています。そのため、3000万円の増資を調整している段階です。


出典:РБК daily