IT大国ロシア

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ビジネス版 どうぶつの森?次世代オンライン会議なるか!?


モスクワで開催された展覧会にて、面白いサービスを見つけたので紹介します。ずばり、ビジネス版どうぶつの森です。動画を見ていただけば、イメージはすぐに掴めます。

音声はロシア語ですが、英語字幕があります。


企業情報
Avrorus という会社が提供しているサービス Timvi (ティムビ)で、若干意訳しますが、同社のミッションは「企業間のビジネス、コラボレーションができる環境を最少限のコストで提供する」というものです。

グローバル化によって、出張などのコミュニケーションコストが膨らみ続けていることに対し、一石を投じようとしています。テレビ会議システムを提供するブイキューブ、に近いと思います。

創業期は、F2Fに勝るコミュニケーションはないと思いますが、組織も大きくなり、機能別な組織になってからは、このような自宅作業を可能にするのも面白いと思います。特に、女性の 社会進出と育児の両立 を確立させるには最適なツールだと感じました。


3D仮想空間
このブログ記事を書いている途中に 3D仮想空間「Second Life」の創設者がさらなる資金調達 新たな仮想空間の構築のため250万ドルを調達 / GameBusiness.jp という記事を見つけました。ようやく時代が追いついて来た、という感じがしますね。それにしても15年前にこの手のサービスを実装するなんて先見性ありすぎる、といいますか...汗

実際に Timvi を触ってみましたが、動きもなめらか、直感的な操作で、デザインに関しては Timvi の方が優れていると思います。とはいえ、ロシア企業はマーケティングがとても弱いので、やはりビジネス面で Second Life 創業者に軍配があがりそうです。


拡張現実(VR)
速報:Facebookが話題のVRヘッドセット、Riftのメーカー、Oculusを20億ドルで買収 | TechCrunch Japan このニュースの後に展覧会へ行ったので、ティムビはとても印象に残りました。それにしても、ティムビのソフトとDculusのハードを融合させれば、SF世界の実現はすぐにできるんじゃないでしょうか?

ところで、先月 Geek Picnic というイベントで Dculusのヘッドセットを試す機会がありました。ジェットコースターに乗ってみるというデモだったのですが、軽く酔ってしまうほど、臨場感あふれるものでした。


感想
誰の言葉かは知りませんが「SFの世界は必ず来る。問題は遅いか早いか、それだけだ」本当にその通りだと思います。であれば、仕組みを創る側に回った方がお得なのは目に見えています。個人的には、仮想世界での契約は実世界でも有効なのか、とか、仮想空間での資産を守るセキュリティ、とかその周辺の動向に興味があります。

ちなみに、このティムビの値段ですが、無料版と月額990ルーブル(約3000円)の2パターンがあり、2014年末には日本進出を予定しているそうです。しかし「ティムビ」という日本語は発音的にどうなんでしょう...?