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IT大国ロシア

ロシアのITベンチャー、ロシアの大学生、ロシアのあれこれ、日本ではアクセスしにくい情報やニュースを発信します。

ロシア人には英語通じないって言ったやつ誰だよ



ロシアといえば、英語が通じない国というイメージがないでしょうか?

僕は、ロシア人と一緒に働くならロシア語が必須だろう、と思い、ロシア語の勉強をはじめました。でも、実際、ロシア語を使うより、英語を使うことの方が多いです。


英語が通じなかった経験

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2年前の夏、短期の語学研修でサンクトペテルブルクに来ました。研修を終え、空港に向かうと、予約したフライトがキャンセルされていました。人生ではじめてのフライトキャンセルだったので、慌てて、チケット売り場のおばちゃんに英語で話しかけましたが、ロシア語で「英語は話せない」と返ってきました。それならということで、拙いロシア語で話し、そのときは事なきを得ました。このとき「空港といえども、年配の方には、ホント英語が通じないんだ...」と感じ、ロシア語への学習意欲が高まった時期でした。


IT業界の公用語はほぼ英語
昨年の12月、TechCrunch Moscow に参加しました。驚くことに、プレゼンはすべて英語、ブース展示でも「私の英語は下手だけど」と日本人のように譲歩しつつも、みんな流暢な英語を話しました。

イベントで知り合ったベンチャーキャピタルに、ロシア語でメールを送ったところ、以下のような返事をいただきました。

I very much appreciate your knowledge of Russian, however our working language is English, because our team is international. so I suggest we continue our correspondence in English.

展覧会といえど、参加者の多くはロシア人なので、ロシア語も飛び交っているのですが、僕みたいな人と話すときは、英語に切り替わります。流暢な人は、英語を話して当然、という反応ですが、普段は英語を使わない人たちから「英語を話す機会をありがとう!」とまで言われる始末です。*1

ちなみに、ロシア人は流暢に話しますが、発音はとても聞き取りやすいです。さらに、基本単語しか使わないので、アメリカ人と話す感覚よりは、アジア人同士で話している感覚に近いです。


ロシア語はいつ必要?

ざっくりいうと、IT業界、VCやインキュベータ以外は、英語よりロシア語の方がよいと思います。もう少し具体的に、ロシア語を話せた方がいい!と感じるシーンは主に以下の2つです。

中流階級
市場調査の一環で、中流階級の生活事情を垣間見る場合 は重要になるでしょう。駐在員などは手厚い保障があると聞いていますが、ゆえに、彼らが接するロシア人はきっと裕福の層に偏っているのではないかと思います。(日本製品を購入できる層という意味では理にかなっているのかも…)

例えば、飛行機で移動すれば数時間で済むような移動でも、僕は意図的に電車を使うようにしています。有名大学に進学する人たちは軒並み家庭も裕福なので、中流階級の方とじっくり接するのは夜行電車くらいしかありません。勝手に見かけだけで判断していますが、やっぱり、身なり、知識量 はまったく違います。

②地方都市
モスクワ南部には100万人都市が複数あるのですが、ボルゴグラードやカザンに行ったとき、大学生であっても、中学生英語しか使えません。とはいえ、多くの企業はモスクワやサンクトペテルブルクに集中しています。では、地方都市の魅力は、というと、R&Dセンターのために、優秀なプログラマを安い人件費で雇う場合です。


感想
確かに、ちょっとした買い物やレストランではロシア語が必須です。しかし、M&Aなどを見据えて、起業家、VC、インキュベータと意見交換をするのなら、英語で十分です。現地パートナーなしでロシア参入を考えるのは、きっと無謀なことだと思うので、IT業界は英語で十分なんじゃないのかな、と最近改めて感じます。

もちろん、ロシア語を喋れた方が、信頼の向上、アポイントの取りやすさなどに影響はすると思います。ただ、中途半端なロシア語は披露する機会も少なく、英語もっと勉強しなきゃなあ、という僕の想いを文章にしてみました。

*1:いわゆるセミナーはロシア語ばかりです