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IT大国ロシア

ロシアのITベンチャー、ロシアの大学生、ロシアのあれこれ、日本ではアクセスしにくい情報やニュースを発信します。

ログイン、パスワードが不要!ロシア発、新しいモバイル認証


セキュリティに強い企業といえば、カスペルスキーが有名ですが、ロシアにはセキュリティに価値を見いだす企業は他にもあります。例えば、以前ご紹介した Telegram もセキュリティに特化したメッセンジャーを提供しています。詳しくはこちら

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Digital Zone は、パスワード不要の新しいモバイル認証サービス をBanking & Finance 2014で発表しました。同社はPhantomというOSをはじめ様々なソフトウェアを開発している企業で、2005年にYandex プログラマー Dimitri Zavalishin 創業しました。現在は、ロシア主要 5都市に170名の社員を抱え、2013年の売上は5億円です。

他にも、ロシアで 2番のアプリディベロッパーである e-legion、CIS圏を中心に 3億人の加入者を擁するテレコム分野のエキスパート Bercut がこの事業に参画しています。

現在は モバイル決済においての利用を想定しており、テレコムと銀行と
ECを取り巻くエコシステムを形成することが狙いです。サービスをより堅実なものにするために、現時点では、ユーザー情報を含まないように、匿名もしくはユーザーの承認を必要とする形をとっています。


仕組み
IPアドレスに紐づいたモバイル認証を可能にすることで、ネット決済の際に、ログインやパスワードを不要にします。

現在、ECサイトなどで決済を行う際、以下の手順を踏みます。

 ①電話番号を入力、②SMSにコードが送られる、③WEBサイトにてコードを入力。

もし失敗すると、また再送信してもらう必要があります。しかし、Push-OTP 機能を使うことで、IPアドレスを元に送られて来たコードを自動で入力させるので、この手間を省くことができるのです。Facebook認証でワンクリック登録するイメージです。

他に、わかりやすい利用シーンとして、クレジットカードなしで、ATM からお金を降ろす場合が想定されています。

ユーザーからの依頼(トランザクション)を受け取ると、銀行は「私たちの情報によると、Aさんは○○通りにいるのですが、本当でしょうか?」と携帯電話事業者に尋ねます。携帯電話事業者は、IPアドレスからユーザーの位置を特定します。ここで、銀行から送られて来た情報と照合して、確認が取れればトランザクションを承認して、無事にお金を受け取ることができます。


今後の計画
将来的には、性別、年齢、通話料金、購入履歴、などの顧客情報を元に、銀行やECサイトのパーソナライズを目的としたサービスの提供を考えています。例えば、クレジットの信用などは、履歴に基づく適切な評価ができます。

他にも、SIMカードと紐づけた 電子署名 も可能になります。ただし、現行の法律では課題が残るため、まだ実現には至っていません。既に説明した、クレジットカードなしで、ATMからお金を引き出す時代はすぐに来るそうです。

尚、
現在はβ版を試している段階で、正式リリースは2014年秋頃を予定しています。


出典:CNews